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カテゴリ:循環器作用薬

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Category:抗心不全薬

Category:抗不整脈薬

Category:血管拡張薬

循環器薬まとめ



薬剤名

商品名

経口

注射

薬用量

投与量

作用

その他

ACE阻害薬

ベナゼプリル

フォルテコール


2.55mg/

0.25~1.0mg/kg



アラセプリル

アピナック


12.5/




強心配糖体

ジギタリス

ジゴキシン


0.125mg/

0.005~0.020.01mg/kg/day

・陽性変力作用 

・陰性変時作用 

・神経体液性因子改善作用     

副作用

・中枢神経性、消化管性:嘔吐 食欲不振

・心筋性:心室性徐脈性不整脈、頻脈性不整脈

・腎毒性 電解質異常

ジゴキシンエリキシル


0.05mg/ml

0.0035~0.016mg/kg/day

利尿剤

フロセミド

ラシックス

2040mg/錠 1mg/ml





トラセミド

ルプラック


4mg/

0.1~0.8(0.2)mg/kg/day

フロセミドより長い作用時間

・投与後4時間で最高尿量、12時間以上継続

アルドステロン拮抗薬

スピロノラクトン

ヨウラクトン


25mg/

0.5mg/kg/day



硝酸薬

ISDN

ニトロール



0.2~2mg/kg TID QID

・血管拡張作用(特に静脈系)

・冠動脈拡張作用   

・前負荷軽減するため右心不全にも有用

・血圧の確認!

ニトロールR


20mg/CUP

2~8mg/kg/day 1mg/kg/BID

ニトログリセリン

バソレーター






βブロッカー


カルベジロール


10mg/

0.05~0.4/kg/day

交感神経沈静化(心拍数抑制)

・人:心筋梗塞 DCM 高血圧性心不全

・犬:心房細動を起こしたMR

・上室性頻脈 大動脈弁狭窄

アテノロール








プロプラノロール

インデラル



2mg/ 2ml 




Caチャネルブロッカー

ジルチアゼム

ヘルベッサー

30mg/

1.75~2.5mg/kg/BIDorTID

(半減期が短い)

・陰性変時作用

・心筋虚血改善作用

・降圧作用

・人:狭心症 高血圧、頻脈性不整脈

・猫のHCM 犬猫の上室性頻脈

・心房細動に有用

・拡張機能の改善(肥大型心筋症に有用?)

・急激に血圧を下げる必要があるときにIV投与


アムロジピン





犬:0.05~0.1mg/kg/SID 猫:0.2mg/head/SID


・高血圧

冠動脈拡張薬

ジピリダモール

ペルサンチン

12.5mg/

犬:4~10/kg/SID 猫12.5mg/head/SID



Ca感受性増強薬

ピモベンダン

ベトメディン


1.25mg/

0.25mg/kg/BID



カテコラミン系薬剤

ドパミン

イノバン


20mg/ml

体重×0.15ml/50mlに希釈で1m/hr=1/kg/min


緊急時:10/kg/min

腎血流の確保:3/kg/min



γ作用(2~5/kg/min):腎血流、腸間膜血流↑

β作用(5~10/kg/min):

 心収縮力↑(β1) 末梢血管拡張(β2

α作用(10~/kg/min):末梢血管収縮



ドブタミン

ドプトレックス


20mg/ml

5/kg/minで開始する。

5分程度経過反応見て(2.5~20/kg/min

・ドパミンより強い強心作用

・血圧に対する影響少ない

・腎血管拡張作用なし

・心拍数や血圧の増加少ない


AMP製剤


アクトシン


300mg/5ml

0.0250.05mg/kg/min:重症心不全

0.005~0.2mg/kg/min:低心拍出量症候群



PDEⅡ阻害剤


カルトニック








心臓負荷軽減薬


作用機序

薬物名

適応

 

α1ブロッカー

プラゾシン

抗高血圧


ACE阻害

カプトプリル

抗高血圧、抗心不全

後負荷↓ アルドステロン分泌抑制により前負荷も↓

アンギオテンシンⅡの産生抑制⇒血管拡張

利尿薬

フロセミド

ヒドロクロロチアジド


前負荷↓

Ca2+チャネルブロッカー

血管拡張作用

ニフェジピン

抗高血圧、抗狭心症

平滑筋の細胞膜に働いてCa2+の流入を阻止、血管を拡張させる

ジルチアゼム

細動脈拡張

ヒドララジン

平滑筋に直接作用

抗高血圧

後負荷↓

cGMP↑

NOドナー

ニトログリセリン

抗狭心症、抗心不全

放出されたNOがグアニル酸シクラーセを活性化しcGMP濃度を高めて血管を拡張させる。動脈拡張だけでなく静脈もよく拡張するので前負荷も軽減される。ニトログリセリンは速効性であり、急性心不全のときに適用。硝酸イソソルビドは硝酸が薬理有効成分で糖とエステルにすることによって動態的にすぐれた薬物になっている。

硝酸イソソルビド


リンク

2-4 循環器系に作用する薬 - YAKU-TIK ~薬学まとめました~


心臓病のお薬について | 京都大学医学部附属病院 循環器内科

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