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オセルタミビル
提供: 獣医志Wiki
猫汎白血球減少症でのタミフル使用については猫汎白血球減少症に記載してありますのでご参照ください。
薬品名
オセルタミビル (oseltamivir)
商品名
- タミフル (tamiflu)中外製薬
適応
薬の作用機序
- 不明な点が多い
- 一説には「ウイルスの進入時点でなにかしらの阻害をしており、腸内細菌のコロニー形成阻害と毒素産生を阻害している」
- 細胞の増殖に必要な酵素であるノイラミニターゼの働きを阻害(ノイラミニターゼはウイルスや細菌によって産生される)。
- 人のインフルエンザや犬猫のパルボウイルスは細胞内で増殖した後細胞外に放出されるのにノイラミニターゼが必要になる、本薬品はこれを阻害するため結果的にウイルス増殖が抑制される。
- インフルエンザウイルスはノイラミニターゼを有するが、パルボウイルスはノイラミニターゼを持っておらず、腸管内の細菌が作るノイラミニダーゼを利用して増殖する。よって増殖にノイラミニターゼを必要としない他のウイルス感染症には効果がない。
薬用量
- パルボウイルス感染症についての用量
- パルボで嘔吐している場合は歯茎に塗り付けておく。強制的にPOで嘔吐を避けるために
- 5日以内に使用とはウイルス増殖している時期に早めに作用させるのが薬の効果をもっとも期待できるから
動物種 | 薬用量 | 注意項目 |
---|---|---|
犬 | 2.2mg/kg BID(5日以内) | 4.4mg/kgまで増量可 |
猫 | 2.2mg/kg BID(5日以内) | … |
… | mg/kg | … |
- 動物種ごと
- 各動物種の補足事項
注意事項・副作用
- 予防的に使用可能→しかし人のインフルエンザでの治療では予防的な使用はされていない(リスクがある場合は別だが)。また予防的に使用するのは保険適応外となる
毒性
代謝
- 腎臓排泄
その他
フェレットのインフルエンザについてはデーター無し