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馬尾症候群

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馬尾症候群(CES:Cauda Equina Syndrome)
腰仙部の脊柱管を走行している神経根の部分が圧迫され神経症状を示す病態。
同義語に腰仙部狭窄症、馬尾圧迫症、腰仙部脊椎症、腰仙部接合異常、腰仙部不安定症
なお馬尾のこの症状を馬尾症候群として外科の教科書「スラッター」では扱っていたが、2nd Editionから変形性腰仙椎狭窄症(DLS:Degenerative Lunbosacral Stenosis)で説明されている。

症状

  • 圧痛
  • 起立困難
  • 後肢跛行
  • 排尿や排便の失調
  • 圧迫される神経によって異なる
    • 坐骨神経(後肢)
    • 外陰部神経(外紅門括約筋、陰茎、尿道の筋肉)
    • 骨盤神経(膀胱、直腸の筋肉)
    • 尾神経 (尾の感覚、運動)

診断

  • 胸腰部の椎間板疾患を疑ったとき等本疾患を頭にとどめて除外する
  • X線で一部診断可能
    • CT・MRIでないと分からない症例あり

好発犬種

ジャーマンシェパード ラブラドールレトリーバ ほとんど無いが猫で報告あり(論文漁っているとみかけた程度)