血液塗抹

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血液塗抹から得られる情報はCBCの数値で得られないような有益な情報をもたらしてくれます。できればルーチンで行いましょう(観察力を落とさないためにも)

• 形(形態)と数が重要。
• 白血球は百分比をルーチンで出しましょう。

血小板系

• 血小板数の数の予測
  • 1000倍1視野あたり10個=2十万個/μl
  • 血小板が 凝集している場合や辺縁に固まっている場合があるのでスライド全体を観察する事
• アーチファクトによる偽血小板増加症
  • Lymphoglandular body
  • 破砕赤血球
• 血小板の形態異常
  • 巨大血小板(キャバリア等遺伝的に大きい)
    • キャバリアの知識がある人ほど「血小板が検査上数値が低い事が当たり前だ」と思っている人に限ってDICや凝固以上を見落とす。常識を捨てましょう。
  • 微小巨核球
• CBCのPLTと塗抹が一致しているかの確認
  • CBCで血小板が少ない場合塗抹でも本当に減少しているかチェックする。(例→DIC時循環が悪く採血に時間と圧がかかりすぎてシリンジ内で凝固が起こっているなど)

赤血球系

• 赤血球の分布異常
  • 連銭形成
  • 自己凝集像
• 貧血と関連する赤血球の形態変化

球状赤血球

免疫介在性溶血性貧血

菲薄赤血球

鉄欠乏性貧血

有棘赤血球

微小血管障害性溶血性貧血

破砕赤血球

微小血管障害性溶血性貧血

ハインツ小体

ハインツ小体性溶血性貧血

• 赤血球の封入体・寄生体
  • ジステンパーウイルス封入体(犬)
  • ヘモプラズマ
  • バベシア
• 網状赤血球

白血球系

• 白血球分類の基本的考え方
  • 細胞の大きさ
  • 細胞質の特徴
  • 核の特徴
• 好中球の左方移動
  • 桿状核好中球
  • 後骨髄球・骨髄球
  • 骨髄球以前の骨髄球系細胞(類白血病反応)
• 好中球の中毒性変化
  • 細胞質の好塩基性
  • デーレ小体
  • 二倍体
  • 輪状核
  • 細胞質の空胞化
• 末梢血に出現する造血器腫瘍細胞
  • リンパ系腫瘍(リンパ腫/リンパ性白血病)
  • 多発性骨髄腫
  • 組織球性肉腫/悪性組織球症
  • 肥満細胞腫