クリエイティブ・コモンズ・ライセンス北野成昭(キタノナルアキ) 作『獣医志Wiki』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

犬ヘルペスウイルス病

提供: 獣医志Wiki
移動: 案内検索



病名

原因

伝播・疫学

症状(臨床・病理)

診断・類症鑑別

予防・治療

重要事項

その他メモ

和名:

犬ヘルペスウイルス感染症

和名:

犬ヘルペスウイルス1

感染様式:

感染犬の口・鼻・腟分泌物中のウイルスが経口・経鼻・経腟感染。

胎盤・産道感染(死産、生後直死)

不顕性感染犬での(三叉神経節)神経節への潜伏感染あり。

臨床:

移行抗体をもたない新生子犬

1カ月齢未満の子犬にのみ重篤な症状。

移行抗体のない新生犬に感染すると黄緑色の軟便に始まり,

呼吸困難,

腹痛,

食欲不振。

嘔吐

診断:

ウイルス分離:病変部から採材し犬腎で培養。CPE→FA

抗体検出:HI,NT,ELISA

予防:

日本にはワクチンはなし。衛生管理が重要。

1.新生犬の全身性出血性感染症

2.新生犬での死亡率は高いが4週齢以上の犬では呼吸器疾患や生殖器疾患を起こすが,重篤ではない

ヘルペスウイルスなので三叉神経に潜伏感染

Kennel coughの一因

猫ヘルペスウイルス1と抗原交差あり

潜伏期:3~5日程度

世界:

世界中に広く分布

予後:

生犬での経過は短く,症状が出て1~2日以内に大半は死亡。

4週齢以上の子犬では軽度の鼻炎,咽頭炎,膣炎を引き起こすのみ。

日本:

あり

子犬:

くしゃみ・水様性鼻汁

血清学的診断:

英名:

canine herpesvirus infection

英名:

Herpesviridae

Alphaherpesvirinae

Varicellovirus

宿主:

犬科動物

病理:

腎臓、肝臓、肺の点状出血と巣状壊死

死亡した犬の腎・肺・肝・腸管などに斑状出血と巣状壊死

壊死巣周辺の細胞に好酸性または好塩基性核内封入体

類症鑑別:

治療:

治療法はない。対処療法のみ。(不確定情報:インターフェロン療法で予防可能?しかし現実的ではない)