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伝染病学総論:菌の形・配列・大きさ

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伝染病学総論

菌の形態

細菌の形は球状、桿状、らせん状の3基本形に大きく分類される。形態はさらに細分化される。

  • 球菌:分裂の方向によって次のように配列する。
    • 二連:一平面で分裂し二個ずつ配列する。(ex.Neisseria)
    • 鎖状:一平面で分裂し鎖状に配列する。(ex.Streptococcus)
    • 塊状:多方面で分裂しその配列は不規則である。(ex.Staphylococcus)
  • 桿菌:桿状又は棍棒状、紡錘状、繊維状に見える桿菌にも二個ないし数個ずつ連鎖したり松葉状あるいは縄状に配列したりするものがあり、これらは菌種の特徴をあらわす。
  • らせん菌:コルクの栓抜きのようにらせん形のもの。

細菌の大きさ

  • 球菌:ふつう直径約1μmである。
  • 桿菌:炭疽菌(1~2×5~10μm)のような大きな菌から、野兎病菌(0.5×0.2μm)のような微小なものまである。しかし、同じ菌でも環境条件によって、その大きさには数倍の違いが生じる。細菌は光学顕微鏡で観察される最小の単細胞生物であり、細胞の大きさは一般にミクロメーター(μm)の単位。