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ホルネル症候群
提供: 獣医志Wiki
- ホルネル症候群
- ホーナー症候群、Horner症候群などと記載されている場合もある。交感神経緊張の低下により第三眼瞼突出、下垂および縮瞳を伴う。
臨床症状
- 瞬膜の露出、縮瞳、眼裂の縮小、眼球陥没、眼瞼下垂など。
- 疼痛はないが眼以外の疼痛を探る必要性はある
- 中耳炎でホルネル症候群が引き起こされるのは、鼓室を通る交感神経線維(鼓室神経叢)が障害を受けるからである。
障害部位ごとに起こる症状の例
- 中枢障害
- 脳動脈の血栓症、脊髄の血腫、腫瘍、炎症など
- 節前障害
- 胸部疾患(胸膜炎、肺炎、気胸、前縦隔リンパ腫など) 頚部疾患(甲状腺腫、鼻咽頭腫瘍、リンパ腫、頚部の外科的処置や窒息など)
- 節後障害
- 眼窩疾患、中耳疾患
鑑別診断
- 脱水
- 両眼性の眼球陥没や第3眼瞼の突出を示す、縮瞳は認めない。
- 前ブドウ膜炎
- 縮瞳を認める、眼球陥没や第3眼瞼の突出は認めない。
- 猫の両側性第3眼瞼突出
- 縮瞳を認めない。
その他 末梢性前庭疾患と併発していることがある 両側性にホルネル症候群が見られることがある。
参考:J-Vet2013 12月号 /特集 脊椎の救急医療評価と診断