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「ホルネル症候群」の版間の差分

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;猫の両側性第3眼瞼突出:縮瞳を認めない。
 
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末梢性前庭疾患と併発していることがある
 
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両側性にホルネル症候群が見られることがある。
 
両側性にホルネル症候群が見られることがある。
  
 
  参考:J-Vet2013 12月号 /特集 脊椎の救急医療評価と診断
 
  参考:J-Vet2013 12月号 /特集 脊椎の救急医療評価と診断
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甲状腺癌でホルネル症候群が起こる理由がぱっとわからない方は解剖少し思い出してみてください↓
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2016年2月25日 (木) 01:19時点における版

ホルネル症候群
ホーナー症候群、Horner症候群などと記載されている場合もある。交感神経緊張の低下により第三眼瞼突出、下垂および縮瞳を伴う。

臨床症状

  • 瞬膜の露出、縮瞳、眼裂の縮小、眼球陥没、眼瞼下垂など。
  • 疼痛はないが眼以外の疼痛を探る必要性はある
  • 中耳炎でホルネル症候群が引き起こされるのは、鼓室を通る交感神経線維(鼓室神経叢)が障害を受けるからである。

障害部位ごとに起こる症状の例

ホルネル症候群

中枢障害
脳動脈の血栓症、脊髄の血腫、腫瘍、炎症など
節前障害
胸部疾患(胸膜炎、肺炎、気胸、前縦隔リンパ腫など) 頚部疾患(甲状腺腫、鼻咽頭腫瘍、リンパ腫、頚部の外科的処置や窒息など)
節後障害
眼窩疾患、中耳疾患

鑑別診断

脱水
両眼性の眼球陥没や第3眼瞼の突出を示す、縮瞳は認めない。
前ブドウ膜炎
縮瞳を認める、眼球陥没や第3眼瞼の突出は認めない。
猫の両側性第3眼瞼突出
縮瞳を認めない。

その他

末梢性前庭疾患と併発していることがある 両側性にホルネル症候群が見られることがある。

参考:J-Vet2013 12月号 /特集 脊椎の救急医療評価と診断
甲状腺癌でホルネル症候群が起こる理由がぱっとわからない方は解剖少し思い出してみてください↓