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ニューカッスル病

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ニューカッスル・アポン・タインであれ?これって昔あった病気じゃね?と言う事で再発見された後名称が決まった(Wikipedia情報)

  • 鳥であればどんなものでも感染するらしいが、日本で法定伝染病と扱われているのは獣医師法に定義されている鳥類のみである(勘違いしやすいかも)


病名

原因

伝播・疫学

症状(臨床・病理)

診断・類症鑑別

予防・治療

重要事項

その他メモ

和名:

ニューカッスル病

和名:

ニューカッスル病ウイルス

病原性による区分

(強毒,中等毒および弱毒の3型)

感染様式:

排泄物の接触伝播、介卵感染(in egg,低確率)

強毒株内蔵型(ドイツ型・アジア型)

呼吸器症状、緑色下痢便、神経症状

急性経過・高死亡率(90~100%)

強毒株神経型(ビーチ型):

呼吸器症状、神経症状、産卵低下、異常卵

慢性経過・低死亡率(成鶏:5%、雛:50%)

診断:

疫学的発生状況、臨床症状と解剖所見より判断

ウイルス分離(気管、消化管、脳より採材→鶏腎細胞、発育鶏卵に接種→合胞体のCPEとHAを確認後HIで同定)

ウイルス抗原検出:呼吸器粘膜を用いてFAで抗原検出

予防:

不活化・生ワクチン

1.鶏その他鳥類を宿主とする呼吸器症状,下痢,神経症状を主徴とする急性伝染病

2. 世界的に広く分布し,わが国では生・不活化ワクチンで予防

人では結膜炎症状

世界:

世界各地に広く分布

中等毒型(ボーデット型):

軽い呼吸器症状、下痢での死亡なし

不顕性感染あり(→産卵低下)

日本:

あり(ワクチン未接種の愛玩鳥に散発)

弱毒型:

軽い呼吸器症状または無症状、ワクチン株

血清学的診断:

強毒内蔵型以外ではペア血清を用いてHIし抗体価測定

英名:

Newcastle disease

英名:

Mononegavirales

Paramyxoviridae

Paramyxovirinae

Avulavirus

宿主:

鶏,あひる,うずら,七面鳥,きじ,野鳥類の年齢、性別、品種に無関係に発生

病理:

強毒株内蔵型:気管の充出血、線胃・腸胃の出血と潰瘍、非化膿性脳炎、血腫卵胞、産卵低下

類症鑑別:

神経症状(マッレク病、鶏脳脊髄炎)

呼吸器症状(伝染性気管支炎,伝染性喉頭気管炎、(伝染性コリーザ、鶏マイコプラズマ病))

急性死で高病原性鳥インフルエンザ

治療: