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グルココルチコイド過剰症

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グルココルチコイドの主な作用である筋肉の蛋白の異化を増加させ、筋原線維性蛋白の合成を抑制することによって生じる。 後天性の変性性筋疾患に関連。

臨床徴候

  • 2~4週間以内のステロイド投与によって咀嚼筋を含む筋肉の萎縮や衰弱を引き起こすことがある。
  • 筋の虚弱、萎縮
  • 稀に、罹患犬は肢を突っ張って立ち、硬直した歩様となり、四肢すべてが過伸展となる。
  • 多飲多尿、脱毛、腹部膨満、皮膚の菲薄化

好発犬種

ほとんどの罹患犬は中年であり、メスに好発する。プードルと小型犬種で多い。

診断

臨床症状 投薬歴 ACTH刺激試験

治療

ステロイドの投与間隔の延長、ステロイドの異化作用に対する栄養状態の最適化、

予後

  • 臨床的には改善する事もある
  • 筋障害の完全寛解に関する予後は悪い。