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エボラ出血熱
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歴史
- 1976年 スーダンとザイールではじめて流行。
- 原因ウイルスは、ザイールの流行地の河川名からエボラウイルス(Ebora virus)と命名。
- 4つのサブタイプ(ザイール型、スーダン型、アイボリーコースト型、レストン型)がある。
- ヒトに対する病原性
- ザイール型>スーダン型>アイボリーコースト型
- フィリピンのカニクイサルから分離されたレストン型はヒトに病原性がない。
- サルでは、カニクイサルのマカク属が感受性が強い。アフリカミドリサルはヒトと同じ感受性。
- 感染症法の第1類感染症。
病原体
photo by NIAID
- フィロウイルス科エボラウイルスFiloviridae。U字形、ひも状、ぜんまい状等の多形性。
- ザイール株はVero細胞で急速な変性・壊死。マウス、サル類で強い病原性を示し死に至らしめる。
- BS4→バイオセーフティレベル
疫学
- 自然界の宿主が不明。コウモリ?
- アフリカ中央部での発生多い。
症状
- 潜伏期;2~21日。
- 発熱と頭痛が100%、腹痛、咽頭痛、筋肉痛、胸部痛が80%、出血(吐血、歯肉、消化管)が70%に見られる。
診断
- PCR法
- 血中抗原や抗体をELISA法
- 抗体検出を免疫蛍光法
- 死者からは皮膚片を免疫組織化学的にウイルス抗原を検出。
治療
- 対処療法
関連動画
GIGAZINEさんで日本語で解説されています→エボラ出血熱封じ込めに不可欠な「エボラウイルスの働き」の理解が進むムービー - GIGAZINE |
関連したネットの記事
痛いニュース(ノ∀`) : エボラ抗体、ダチョウの卵から大量精製 京都府大グループ - ライブドアブログ |
病原性の仕組み
Shed GP of Ebola Virus Triggers Immune Activation and Increased Vascular Permeability.
- 概要
- 糖タンパク質が細胞から大量に合成→免疫系の活性化→過剰なサイトカイン放出し炎症が誘起
- マンノース結合血清レクチンがこの糖タンパクの活性をうちけす