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「エフェドリン」の版間の差分

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(薬用量)
(注意事項・副作用)
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**NSAIDs,三環系抗うつ薬で高血圧が起こることがある
 
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**シクロスポリンで不整脈が起こることがある
 
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*高血圧VS低血圧
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**エフェドリンは低用量でβ2受容体作用のほうが優位になり末梢血管抵抗が下がるため低血圧になる
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*頻度不明の心室細動,心室頻拍,冠れん縮等があり低用量からの使用を推奨する
  
 
== 毒性 ==
 
== 毒性 ==

2016年1月28日 (木) 12:48時点における版


エフェドリンは合成非カテコールアミンである(つまりドーパミン、ドブタミンとは違う)

薬品名

エフェドリン

商品名

適応

気管支拡張をさせる時 術中の低血圧の時 尿失禁

薬の作用機序

β作動→αおよびβアドレナリン受容体アゴニスト→内因性ノルエピネフリンの放出を誘導

薬用量

動物種 薬用量 注意項目
1-2mg/kg BID-TID 術中に0.2 mg/kg IVでボーラス投与して血圧を上げることができる。(カテコラミンはボーラスできないよね)
2-5 mg/kgBID-TID 術中に0.2 mg/kg IVでいいと思うが、0.025mg/Kgでも効いてる模様。
mg/kg
  • 動物種ごと
    • 各動物種の補足事項

注意事項・副作用

  • 併用する時に注意
    • カテコラミンと併用で不整脈が起こることがある
    • 非カリウム保持性利尿剤で低カリウム血症が起こることがある
    • NSAIDs,三環系抗うつ薬で高血圧が起こることがある
    • シクロスポリンで不整脈が起こることがある
  • 高血圧VS低血圧
    • エフェドリンは低用量でβ2受容体作用のほうが優位になり末梢血管抵抗が下がるため低血圧になる
  • 頻度不明の心室細動,心室頻拍,冠れん縮等があり低用量からの使用を推奨する

毒性

代謝

その他

収縮期圧 < 80 mmHgもしくは平均血圧 < 60 mmHgでは脳への還流が低下する、腎臓では平均血圧 < 80 mmHg以下になると還流量が低下する。これは術中の麻酔管理や術後のDIC対策においてとても大切です。