クリエイティブ・コモンズ・ライセンス北野成昭(キタノナルアキ) 作『獣医志Wiki』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

アルファキサロン

提供: 獣医志Wiki
移動: 案内検索

薬品名

アルファキサン
神経ステロイドの一種でプロジェステロンと構造が似ているが、ホルモン様の作用はないとされている。またプロジェステロンが効果を発揮する場所には作用しない

商品名

  • アルファキサロン
    • アルファキサロンを2α-ヒドロキシルプロピル-β-シクロデキストリンと包接体を作って水溶性にしている(ステロイドは基本脂溶性である)
    • かつてひまし油でコートしていたがアレルギーが多発したためHP-β-CDに変更された経緯がある

適応

  • 鎮静・麻酔
  • 犬の帝王切開では
  • 猫の帝王切開では情報あまりないため

薬の作用機序

  • GABAA受容体に作用
  • GABAAは中枢に沢山ある(全体の50%)→持続的に過分極がおきる→脱分極しにくい→神経が興奮しないため次の神経に伝達しなくなり痲酔作用が発現する。

薬用量

動物種 薬用量 単品で使用したときの麻酔持続時間(アルファキサンのデータ)
2~3mg/kg about 10 min
5 mg/kg about 25 min
mg/kg
  • 動物種ごと
    • 各動物種の補足事項

注意事項

  • 動物種ごとに分けずに記載
  • 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載

毒性

MEIJI製薬さんのセミナー資料より抜粋

  • LD50 = 37mg/kg I.V.
  • 犬(10倍量:20mg/kg)猫(5倍量:25mg/kg)→覚醒は問題ないが人工呼吸は必要
  • 犬猫それぞれ5倍量で48時間ごとに3回反復投与→あきらかな副作用なし(Pasloske,K et al.On File at Jurox 2004)

代謝

その他

使用期限は3年

アルファキサン|動物用製品|Meiji Seika ファルマ株式会社

アルファキサン