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「デング熱」の版間の差分
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2014年9月14日 (日) 14:19時点における版
デング熱対策に突破口、豪研究者が発表 写真1枚 国際ニュース:AFPBB News http://bit.ly/YHH39f
デング熱/デング出血熱
- デングウイルスはフラビウイルス科に分類され、蚊によって媒介される
- 主な媒介蚊はネッタイシマ蚊
- 熱帯地方でもっとも多い蚊媒介性ウイルス感染症
- 感染環は人ーカー人。増幅動物はなし
- 1953年フィリピンで確認されて以来、アジア各国、中南米諸国に拡大
- 多くは不顕性感染
- 非致死性のデング熱と重症例のデング出血熱の二つの病態
- 4類感染症
疫学
- 媒介する蚊の生息する熱帯、亜熱帯地域。特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国
- アフリカ、オーストラリア、中国、台湾でも発生。
- 年間一億人がデング熱を発症し、25万人がデング出血熱を発症。
- 日本国内での感染はないが、海外で感染し国内で発症する例がある。(2003年32例)
病原体
- 4っつの血清型(1,2,3,4型)。免疫は型特異的
- 流行地では4っつの型が混在して流行
- 感染臓器不明
感染様式
- 人とかの間で感染を繰り返して種を維持
- 人以外では猿にしか感染が認められていない。
- 猿から人への流行を起こした事はない
- 猿では発熱・発疹のみで軽症
症状
- デング熱
- 感染3-7日後、突然の発熱、頭痛を伴う事が多い。
- 感染後3-4日で胸部・体幹から発疹。一週間で回復する。
- デング出血熱
- デング熱を発症した一部に、血漿漏出、出血傾向。患者は不安・興奮状態となり発汗。
- 10-20%の事例で鼻出血、消化管出血。進行すると循環血の不足によりショック(デングショック症候群)
- 致死率は数%から1%以下
診断
- 病原診断
- RT-PCR、ウイルス分離
- 血清診断
- ELISA、中和抗体、HI抗体
予防・治療
- デング熱:輸液、解熱鎮痛剤
- デング出血熱:輸液
- 長袖服、長ズボンの着用、昆虫忌避剤
- オリセットネットの活用