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*L-アスパラギナーゼは、レスキュー時のために抜いておく
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*ドキソルビシンをコリー犬やシェルティに投与すると重篤な毒性が発現する。P糖タンパク合成機能が不明。ちなみに抗癌剤が効かないがんはP糖タンパク発現で抗癌剤を排泄しているから効きにくいと考えられる。
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*ビンクリスチン今まで使用していた所0.5mg/m<sup>2</sup>/IVでやってるほうが副作用あんまりないかなと思います。0.7使用だとちょっと副作用に悩みます--[[利用者:Geshtalt|Geshtalt]] ([[利用者・トーク:Geshtalt|トーク]]) 2015年8月5日 (水) 21:40 (JST)
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**ビンクリスチンの消化器の副作用予防にメトクロプラミド
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== 第1日目 ==
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*硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
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*L-アスパラギナーゼ 400IU/kg/IM
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*プレドニゾロン 2mg/kg/PO/sid  30mg/m<sup>2</sup>(10~15kg以上)
  
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== 第8日目 ==
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*サイクロフォスファマイド 250mg/m<sup>2</sup>/IV
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*プレドニゾロン 1.5mg/kg/PO/sid 20mg/m<sup>2</sup>(10~15kg以上)
L-アスパラギナーゼ
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400IU/kg/IM
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== 第15日目 ==
プレドニゾロン
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*硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
2mg/kg/PO/sid
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*プレドニゾロン 1.0mg/kg/PO/sid 10mg/m<sup>2</sup>(10~15kg以上)
30mg/m2(10~15kg以上)
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第2週(第8日目)
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== 第22日目 ==
サイクロフォスファマイド
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*塩酸ドキソルビシン 30mg/m<sup>2</sup>/IV
250mg/m2/IV
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*プレドニゾロン 0.5mg/kg/PO/sid 5~10mg/m<sup>2</sup>(10~15kg以上)
プレドニゾロン
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1.5mg/kg/PO/sid
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== 第36日目 ==
20mg/m2(10~15kg以上)
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*硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
第3週(第15日目)
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硫酸ビンクリスチン
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== 第43日目 ==
0.7mg/m2/IV
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*サイクロフォスファマイド 250mg/m<sup>2</sup>/IV
プレドニゾロン
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1.0mg/kg/PO/sid
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== 第50日目 ==
10mg/m2(10~15kg以上)
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*硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
第4週(第22日目)
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塩酸ドキソルビシン
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== 第57日目 ==
30mg/m2/IV
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*塩酸ドキソルビシン 30mg/m<sup>2</sup>/IV
プレドニゾロン
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5~10mg/m2(10~15kg以上)
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硫酸ビンクリスチン
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== 第85日目 ==
0.7mg/m2/IV
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*サイクロフォスファマイド 250mg/m<sup>2</sup>/IV
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サイクロフォスファマイド
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== 第99日目 ==
250mg/m2/IV
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*硫酸ビンクリスチン0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
第8週(第50日目)
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硫酸ビンクリスチン
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0.7mg/m2/IV
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*塩酸ドキソルビシン 30mg/m<sup>2</sup>/IV
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塩酸ドキソルビシン
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== 第127日目 ==
30mg/m2/IV
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*硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
第11週(第78日目)
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硫酸ビンクリスチン
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== 第141日目 ==
0.7mg/m2/IV
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*サイクロフォスファマイド 250mg/m<sup>2</sup>/IV
第13週(第85日目)
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サイクロフォスファマイド
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== 第155日目 ==
250mg/m2/IV
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*硫酸ビンクリスチン  0.7mg/m<sup>2</sup>/IV
第15週(第99日目)
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硫酸ビンクリスチン
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== 第169日目 ==
0.7mg/m2/IV
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*塩酸ドキソルビシン 30mg/m<sup>2</sup>/IV
第17週(第113日目)
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塩酸ドキソルビシン
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30mg/m2/IV
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第19週(第127日目)
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硫酸ビンクリスチン
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0.7mg/m2/IV
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第21週(第141日目)
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サイクロフォスファマイド
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250mg/m2/IV
+
第23週(第155日目)
+
硫酸ビンクリスチン
+
0.7mg/m2/IV
+
第25週(第169日目)
+
塩酸ドキソルビシン
+
30mg/m2/IV
+
L-アスパラギナーゼは、レスキュー時のために抜いておいたほうがよい。
+
第25週目が終わったら、以下の奥田プロトコールへの変更などを考える。
+

2015年8月5日 (水) 21:41時点における最新版

UWM(UW-25/UW25)
ウィスコンシン大学マディソン校(University of Wisconsin-Madison)の略。維持療法で用いられる
  • L-アスパラギナーゼは、レスキュー時のために抜いておく
  • ドキソルビシンをコリー犬やシェルティに投与すると重篤な毒性が発現する。P糖タンパク合成機能が不明。ちなみに抗癌剤が効かないがんはP糖タンパク発現で抗癌剤を排泄しているから効きにくいと考えられる。
  • ビンクリスチン今まで使用していた所0.5mg/m2/IVでやってるほうが副作用あんまりないかなと思います。0.7使用だとちょっと副作用に悩みます--Geshtalt (トーク) 2015年8月5日 (水) 21:40 (JST)
    • ビンクリスチンの消化器の副作用予防にメトクロプラミド

第1日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV
  • L-アスパラギナーゼ 400IU/kg/IM
  • プレドニゾロン 2mg/kg/PO/sid 30mg/m2(10~15kg以上)

第8日目

  • サイクロフォスファマイド 250mg/m2/IV
  • プレドニゾロン 1.5mg/kg/PO/sid 20mg/m2(10~15kg以上)

第15日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV
  • プレドニゾロン 1.0mg/kg/PO/sid 10mg/m2(10~15kg以上)

第22日目

  • 塩酸ドキソルビシン 30mg/m2/IV
  • プレドニゾロン 0.5mg/kg/PO/sid 5~10mg/m2(10~15kg以上)

第36日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV

第43日目

  • サイクロフォスファマイド 250mg/m2/IV

第50日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV

第57日目

  • 塩酸ドキソルビシン 30mg/m2/IV

第78日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV

第85日目

  • サイクロフォスファマイド 250mg/m2/IV

第99日目

  • 硫酸ビンクリスチン0.7mg/m2/IV

第113日目

  • 塩酸ドキソルビシン 30mg/m2/IV

第127日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV

第141日目

  • サイクロフォスファマイド 250mg/m2/IV

第155日目

  • 硫酸ビンクリスチン 0.7mg/m2/IV

第169日目

  • 塩酸ドキソルビシン 30mg/m2/IV