クリエイティブ・コモンズ・ライセンス北野成昭(キタノナルアキ) 作『獣医志Wiki』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

差分

移動: 案内検索

血清タンパク

885 バイト追加2016年7月18日 (月) 14:23
/* 低蛋白血症 */
*軽度な低下はさまざまな病態で起こる
*重度低下は、肝疾患(合成低下)・蛋白漏出性腎症(アウトプット増加)・蛋白漏出性腸症(アウトプット増加)で発生
*アルブミンは以下の機能を持つ
**# 血液膠質浸透圧→血管内はどこでも膠質浸透圧(25~28mmHg)でありアルブミンにより形成される。常に動脈では膠質浸透圧より圧力が高いが静脈内は膠質浸透圧より静脈圧の方が低い。要するに動脈側と静脈で逆転するので組織中の水が回収できる。浮腫は膠質浸透圧が低くなり組織中から水が回収できなくなる状態である。
**#薬剤・Ca・脂肪酸輸送に重要
**#アミノ酸のプールとしての機能
***まとめると血管内に血液を保持し、輸送蛋白として働き、変身して作り替えられる材料となる
*血栓症に注意!(特にステロイド治療)
*膠質浸透圧の計算式
**6.0×AIB+1.5×globもしくは5.23×血漿総蛋白質
**正常値は25-28mmHg
**20mmHg以下もしくはALB1.5g/㎗以下で肺水腫に注意する