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犬狂犬病

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病名

原因

伝播・疫学

症状(臨床・病理)

診断・類症鑑別

予防・治療

重要事項

その他メモ

和名:

狂犬病

和名:

狂犬病ウイルス

街上毒(野外分離ウイルス:病原性あり)

固定毒(動物脳継代ウイルス:弱毒)に大別

感染様式:

唾液中に排出されたウイルスが咬傷を介して感染

潜伏期(3~8w):

挙動異常・不安症状→発症

診断:

・ウイルス分離→脳乳剤→マウス脳内摂取→死亡を確認

・蛍光抗体法→アンモン角の灰白質、小脳プルキンエ細胞

・アンモン角のネグリ小体の検出

予防:

1.最も重要な人獣共通感染症の一つで,発病すれば100%死亡

2.犬を介した感染環と,野生動物を介した感染環

潜伏期:平均1カ月(1週間から1年4カ月)

予後:発病すれば100%死亡。

しかし感染後すぐにワクチンをうって暴露後免疫で助かる可能性はある。

長い潜伏期のおかげ!

世界:

世界中。例外的に過去10年発生がないのは(日本)

,オセアニア・太平洋地域,

スカンジナビア各国,

英国など少数。

狂躁型:

興奮、凶暴→昏睡状態を経て死亡

日本:

1957年以降,発生はない。

しかし2006年11月に日本人がフィリピンで感染

麻痺型:

麻痺、嚥下困難→死亡

血清学的診断:

英名:

rabies

英名:

Rhabdoviridae, Lyssavirus

宿主:

人を含むすべての哺乳類

病理:

アンモン角,小脳,大脳皮質などの神経細胞の細胞質内に好酸性封入体(ネグリ小体)、

ただし確実に出る訳ではないので確定診断には用いない。

類症鑑別:

治療: