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「熱型」の版間の差分
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細 (→波状熱(はじょうねつ)) |
細 (→虚脱熱(きょだつねつ)) |
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=== 虚脱熱(きょだつねつ) === | === 虚脱熱(きょだつねつ) === | ||
体温が平温以下に下降している | 体温が平温以下に下降している | ||
+ | *☆乳熱 | ||
+ | *出血・下痢で循環が下がっている時 | ||
+ | *栄養失調末期 | ||
=== 転倒熱(てんとうねつ) === | === 転倒熱(てんとうねつ) === | ||
通常のバイオリズムに反して朝の体温より夕刻の体温が高い場合 | 通常のバイオリズムに反して朝の体温より夕刻の体温が高い場合 |
2017年4月27日 (木) 05:04時点における版
- 熱型
- 通常解熱薬や抗生物質を用いずに引き起こされる発熱のパターンを示す。
目次
稽留熱(けいりゅうねつ)
日差が1℃以内の持続する高熱
- 炭疽
- ☆牛疫
- ウシ伝染性鼻気管炎
- 牛RSウイルス
- クルップ性肺炎
- インフルエンザ
- 化膿性肝炎
- 肺炎
- 腎炎
- オオガタピロプラズマ病
- 中毒
- 脳炎
- トキソプラズマ(豚:タキゾイトやCyst摂取後3-4daysから)→猫でも稽留熱ある
- 人の腸チフス(第二病期)
弛緩熱(しかんねつ)
日差が1℃以上で高低の差が明らかである。平熱に戻らない
- 敗血症
- 馬パラチフス
- 小型ピロプラズマ症
- Q熱
- 人の腸チフス(第三病期)
- 牛タイレリア症
間歇熱(かんけつねつ)
→間欠熱でも現代ではいいが教科書的にこの表記にあわせましょう
日差が1℃以上。平熱に戻る。文字通り間欠的
- ブルーストリパノソーマ
- 媾疫(トリパノソーマ エクイパーダム)
- 媾と言う漢字は交配による伝播を意味している
- 人のマラリア
回帰熱(かいきねつ)
発熱が反復して発生する。高熱の持続時間は2-3日以上だが発生間隔は一定ではない
- ☆馬伝染性貧血→微生物学の教科書で代表的な疾患として例に上げられる
- ピロプラズマ症
- トリパノソーマ
- 慢性結核
- ブルセラ症
- マラリア
- 回帰熱ボレリア(人)
一日熱(いちにちねつ)
高熱が頻発するが一日くらいで平熱に戻る
- 慢性馬伝染性貧血
- 慢性結核
- 慢性鼻疽
- 希に正常な牛と犬
- 参考
- 三日熱→マラリア
- 七日熱→レプトスピラ(色々別名が多い;ワイル病、秋疫(あきやみ)、七日熱、水田熱、 シュツットガルト犬疫)
- L.hebdomadisが秋疫or七日熱
波状熱(はじょうねつ)
長期の不整高熱と微熱が反復する。
- ブルセラ病
- 野兎病
- マルタ熱
不整熱(ふせいねつ)
型のない発熱
虚脱熱(きょだつねつ)
体温が平温以下に下降している
- ☆乳熱
- 出血・下痢で循環が下がっている時
- 栄養失調末期
転倒熱(てんとうねつ)
通常のバイオリズムに反して朝の体温より夕刻の体温が高い場合