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「家きんのマイコプラズマ滑膜炎」の版間の差分
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(相違点なし)
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2016年5月12日 (木) 23:47時点における版
- 本来の定着部位は呼吸器であり、通常は不顕性であるが、何らかの要因により関節に移行して発病する 。
- 鶏群聞の伝播は病原を含む塵挨などの空気感染
- 感染種鶏から初生雛への介卵垂直感染
病名 |
原因 |
伝播・疫学 |
症状(臨床・病理) |
・診断 ・グラム染色性 ・類症鑑別 |
予防・治療 |
重要事項 |
その他メモ |
和名: 家きんのマイコプラズマ滑膜炎(鶏マイコプラズマ病) |
和名: |
感染様式: 接触感染、気道感染、介卵感染 |
臨床: 4~12週齢の育成期に多発 通常は不顕性だが、何らかの要因により関節に移行して発病 跛行、肉冠の退色、発育遅延、羽毛の逆立ち、沈鬱、脱水、痩削 混合感染やストレスが重なると、コリーザ(鼻かぜ)、咳、くしゃみ、異常呼吸 音など呼吸器症状を発現 コリーザ症状としては、眼嵩下洞炎による顔面の腫脹、流 涙、結膜炎、鼻汁の流出など |
診断: NAD を添加した Hayflic 培地または Frey 培地に、眼寓下洞や気嚢の惨出液を階段希釈し接種、 37℃ 、微好気条件下で 2~5 日間培養する 分離されたマイコプ ラズマは血清学的に同定する。急性期の関節内惨出物から菌分離・同定。血清学的診断は急速凝集反応、HI反応 |
予防: 呼吸器性マイコプラズマ症の予防を徹底 。 SPF 種鶏群由来の雛を導入、清浄な無窓鶏舎で飼育、種卵の薬浴や加熱処理により垂直感染を防ぐ。 |
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予後: トレリオウイルスが混合感染すると関節病変が重篤化 ワクチンはM.synoviaeあり |
世界: 世界各地で発生 |
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日本: あり |
グラム染色性: |
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英名: |
英名: Mycoplasma synoviae M.gallisepticum |
宿主: 鶏、七面鳥 |
病理: 関節、滑膜腔、胸骨稜滑液嚢にクリームないし灰白色の粘稠惨出物貯留組織学的には滑膜、腱鞘に偽好酸球の浸潤を伴う水腫が主体 |
類症鑑別: |
治療: 抗菌薬(マクロライド系)の投与 |