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フロセミド
提供: 獣医志Wiki
薬品名
フロセミド(furosemide)
商品名
- ラシックス
適応
- 肺水腫
薬の作用機序
- ヘンレ係蹄上行脚 Na・K・2Cl共輸送の抑制
- 尿中にNa・K・Clが増える→遠位尿細管でNaが増えたためNa-Kの交換が起こり尿中へK排泄が高まる(K排泄)
- 最終的にH+も排泄される(代謝性アルカローシス)
薬用量
動物種 | 薬用量 | 注意項目 |
---|---|---|
犬 | 2-4mg/kg sid-bid | … |
猫 | 2-4mg/kg sid-bid | … |
一時間以内に利尿がおこらない場合 | 8-16mg/kg(2~3倍量) | … |
CRIで使用する場合 | 3-8㌏(μg/kg/min) | … |
- 動物種ごと
- 各動物種の補足事項
注意事項
- 動物種ごとに分けずに記載
- 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載
毒性
- 亜鉛をキレートする(ペニシラミン、チオカルバミド、グルタチオン、フロセミド)→味覚異常
代謝
脳性水腫の発作に対する対処療法
マンニトール投与初期は一時的に圧が高まるこれを回避するため以下のプロトコールがある
- フロセミド投与
- マンニトール100~1000mg/kg (30分かけて)
- メチルプレドニゾロン25-30mg/kg
重度鬱血性心不全の投薬例
- フロセミド 6~8mg/kg (トラセミドでもOK)
- ニトロプルシドナトリウム 2.5~10 ㌏(㎍/kg/min) (なければニトログリセリン{ミリスロール}等)
- ドブタミン 2.5~5 ㌏(㎍/kg/min)
その他
- スピロノラクトンは効果発現までの時間がかかるのでフロセミドと併用する場合がある
- スピロノラクトンはK保持にたいしてフロセミドはK排泄性
- フロセミド効かない→サイアザイド系利尿薬20-40mg/kg