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ピルビン酸キナーゼ欠乏症
提供: 獣医志Wiki
- ピルビン酸キナーゼ(PK)欠乏症
- RBCは解糖系でATPをゲットするが、PK欠乏でエネルギーの確保ができず溶血が起こる。常染色体劣性遺伝する。
- 猫だとソマリやシャムに好発。遺伝的なのだがDNAスプライシングのミスによってPK活性が低下して発症。
- 犬はどの犬種でも起こりうるだろう
- 犬も猫も慢性的貧血状態であるためオーナーが病気に気付いていないケースがある。
- 塗抹上では有棘赤血球、連銭赤血球が見られる(別に特異的ではないんだが)
- 貧血、骨硬化症、骨髄線維症が同時に起こっているときに本症を疑う
- 猫は骨硬化症起こらない
- 骨髄線維症
- 「骨髄中の線維芽細胞・骨芽細胞」が慢性刺激で増殖、骨髄腔内繊維様置換、造血系、前駆細胞と入れ替わる(FeLV、ピルビン酸キナーゼ欠乏症)
治療
- 犬
- 脾摘と骨髄移植
- 猫
- 脾摘が貧血の程度を改善することがある