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サリドマイド
提供: 獣医志Wiki
本薬剤は日本国内でエビデンスや報告の数と自分の経験がないため薬容量は空白にしています(将来に期待)
薬品名
サリドマイド(Thalidomide)
商品名
- レナリドマイド(誘導体)
適応
薬の作用機序
薬用量
動物種 | 薬用量 | 注意項目 |
---|---|---|
犬 | mg/kg | … |
猫 | mg/kg | … |
… | mg/kg | … |
- 動物種ごと
- 各動物種の補足事項
注意事項
- 動物種ごとに分けずに記載
- 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載
毒性
- サリドマイド
- 旧西ドイツのグリュネンタール社が開発した睡眠薬(1957年)。商品名は「コンテルガン」。つわりの苦痛が軽減され、妊婦に処方された。
サリドマイドのアザラシ肢症
- サリドマイドの利用が広がり、その結果世界中でサリドマイド奇形(アザラシ肢症)の子供が多くうまれた。
- 日本を含む各国に被害は広がったが、最終的に回収され、終息した。
- アメリカではFDA(食品医薬品局)の女性審査官によってサリドマイドの毒性・副作用に疑問点、資料の不備を指摘したため医薬品としての認証はおりなかった。よって被害は最小限に食い止められた。
- 現在サリドマイドの抗がん剤としての再認可されています
サリドマイドの作用
- 免疫抑制作用・免疫調整作用
- TNF-α産生抑制
- 血管新生阻害作用
- ハンセン病(皮膚炎、骨髄腫に対して)の治療薬として有用?
- 使用において、妊娠しているか否かを確認する必要がある。
- 外科手術の前後に用いれない。
- Myeloysplastic syndromes(MDS)の治療薬として期待されている(人)
代謝
その他
- グルココルチコイドの口蓋裂破裂の様に胚胎児に致死性を示さず奇形を誘発する
- なおサリドマイド事件以降「ウサギ」が感受性をもつため動物実験で催奇形性をみるときに使用することを義務づけられた
- 国内でも血管肉腫で使用した報告あり「無症状の段階で発見された牌臓血管肉腫の治療と経過」→木俣動物病院(静岡)
多発性骨髄腫に対するサリドマイドの適正使用ガイドライン |