クリエイティブ・コモンズ・ライセンス北野成昭(キタノナルアキ) 作『獣医志Wiki』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

「オメプラゾール」の版間の差分

提供: 獣医志Wiki
移動: 案内検索
(薬用量)
 
行56: 行56:
 
**各動物種の補足事項
 
**各動物種の補足事項
  
 
[[category:薬]]
 
== 薬品名 ==
 
== 商品名 ==
 
=== ===
 
*医薬品コード
 
*識別コード
 
**会社コード
 
**製品コード
 
== 適応 ==
 
== 薬の作用機序 ==
 
== 薬用量 ==
 
 
{| class="wikitable"
 
|-
 
! 動物種 !! 薬用量 !! 注意項目
 
|-
 
| 犬 || 0.5-1.5mg/kg SID ||…
 
|-
 
| 猫 ||  0.5-1.5mg/kg SID BID|| …
 
|-
 
| うさぎ ||  20mg/kg BID|| …
 
|-
 
| フェレット ||  0.7-4mg/kg SID|| …
 
|-
 
| 鳥 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| 爬虫類 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| 両生類 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| フクロモモンガ ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| ハリネズミ ||  mg/kg|| …
 
|-
 
|-
 
| 齧歯類 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| ミニブタ ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| 野生動物 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| 無脊椎動物 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| 魚類 ||  mg/kg|| …
 
|-
 
| 霊長類 ||  0.4mg/kg BID|| …
 
|}
 
 
*動物種ごと
 
**各動物種の補足事項
 
 
== 注意事項・副作用 ==
 
*動物種ごとに分けずに記載
 
*特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載
 
 
== 毒性 ==
 
== 代謝 ==
 
== その他 ==
 
*H.pylori(人の胃潰瘍の原因の一つ)の除菌作用を有する
 
*ラットのG細胞を肥厚させカルチノイドを誘発させるが、マウス、ハムスター、モルモットはG細胞の密度が少ないためこの様な有害反応は確認されていない。
 
*しかし、人はG細胞ポリープが本剤を投与して発生した例が報告されており、H.pyloriが原因出はないかという反論もある。
 
  
 
== 注意事項 ==
 
== 注意事項 ==
行130: 行68:
 
オメプラゾールは肝酵素を上昇させる
 
オメプラゾールは肝酵素を上昇させる
 
オメプラゾールは治療初期にガスモチンの血性濃度を上昇させる(矛盾している様だが、これは胃運動に寄与する)
 
オメプラゾールは治療初期にガスモチンの血性濃度を上昇させる(矛盾している様だが、これは胃運動に寄与する)
 +
*H.pylori(人の胃潰瘍の原因の一つ)の除菌作用を有する
 +
*ラットのG細胞を肥厚させカルチノイドを誘発させるが、マウス、ハムスター、モルモットはG細胞の密度が少ないためこの様な有害反応は確認されていない。
 +
*しかし、人はG細胞ポリープが本剤を投与して発生した例が報告されており、H.pyloriが原因出はないかという反論もある。

2017年5月22日 (月) 11:16時点における最新版


薬品名

オメプラゾール(英: omeprazole)

商品名

  • オメプラール
  • オメプラゾン

適応

  • 消化管の潰瘍や糜爛にもちいられる
  • プロトンポンプ阻害によりCSF産生抑制効果が報告されている→水頭症の治療
    • 本剤は長期間使用できないうえに効果であるので現実的に臨床で多用できるかどうか?

薬の作用機序

プロトンポンプ(H+/K+ポンプ)遮断薬

薬用量

動物種 薬用量 注意項目
0.5~1mg/kg
0.5~1mg/kg 尿毒症からくる胃腸の障害→(0.7mg/kgを推奨)
うさぎ 20mg/kg
フェレット 0.7-4mg/kg SID
mg/kg
爬虫類 mg/kg
両生類 mg/kg
フクロモモンガ mg/kg
ハリネズミ mg/kg
齧歯類 mg/kg
ミニブタ mg/kg
野生動物 mg/kg
無脊椎動物 mg/kg
魚類 mg/kg
霊長類 0.4mg/kg BID


  • 動物種ごと
    • 各動物種の補足事項


注意事項

  • シメチジン、ラニチジンと同様に薬物代謝酵素P-450を抑制する→薬の相互作用に注意する
  • イトラコナゾールと併用させない(吸収に影響するため)

毒性

  • 変異原性・催奇形性は認められていない

代謝

その他

オメプラゾールは肝酵素を上昇させる オメプラゾールは治療初期にガスモチンの血性濃度を上昇させる(矛盾している様だが、これは胃運動に寄与する)

  • H.pylori(人の胃潰瘍の原因の一つ)の除菌作用を有する
  • ラットのG細胞を肥厚させカルチノイドを誘発させるが、マウス、ハムスター、モルモットはG細胞の密度が少ないためこの様な有害反応は確認されていない。
  • しかし、人はG細胞ポリープが本剤を投与して発生した例が報告されており、H.pyloriが原因出はないかという反論もある。