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*薬品名:イミペネム・シラスタチンナトリウム
 
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*薬の作用機序
 
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**イミペネム
 
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**チエナム
 
**チエナム
ファロペネムはペネム系抗生物質であってIPMと全く系統異なる
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ファロペネムはペネム系抗生物質であってIPMと全く系統異なる
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*猫のイミペネムの投与経路によるカイネティクス(E.colに対して)
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**13.45 μg/ml (IV)、6.47 μg/ml (IM)および3.83 μg/ml (SC)←[http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/23253883 Pharmacokinetics of imipenem after intravenous, intramuscular and subcutaneous administration to cats.]
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*犬のイミペネムの投与経路によるカイネティクス(E.colに対して)
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**13.2 +/- 4.06μg/ml(IM)  8.8 +/- 1.7 μg/ml(SC)←[http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/12828254 Pharmacokinetics of imipenem in dogs.]

2015年12月13日 (日) 21:23時点における最新版

イミペネム(IPM)

  • 薬品名:イミペネム・シラスタチンナトリウム
  • 薬の作用機序
  • 薬用量
    • 犬猫:5–10 mg/kg IV, SC or IM (IM form is different) q8h
      • IVする場合は三十分以上かけて
      • IMする場合は1%リドカインを混ぜて使用する(痛みの軽減)
      • ノカルジア症(腹膜炎などの肉芽腫性炎を引き起こす)の場合は2–5 mg/kg IV q8h
    • 馬:10–20 mg/kg IV q6h
      • 静脈から10分以上かけて緩徐に
      • CRI 16 micrograms/kg/minute
      • 仔馬も同様に使用可
        • 仔馬にはIMが可能だがリドカインを混ぜ痛みを軽減しておく
        • 仔馬のCRI は 0.4–0.8 mg/kg/hr.
  • 注意事項
    • 本薬剤は急速に投与すると消化器系・中枢神経系に悪影響を与える事が報告されているので注意してください。
    • (小動物)若齢動物ではけいれん発作が起こる場合がある
    • 髄膜炎患者(人)に使用するとCNSへの副作用が伴う
  • 商品名
    • イミペネム
    • チエナム

ファロペネムはペネム系抗生物質であってIPMと全く系統異なる