クリエイティブ・コモンズ・ライセンス北野成昭(キタノナルアキ) 作『獣医志Wiki』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。

「アルテプラーゼ」の版間の差分

提供: 獣医志Wiki
移動: 案内検索
(適応)
(薬品名)
 
(同じ利用者による、間の5版が非表示)
行1: 行1:
 
[[Category:薬]]
 
[[Category:薬]]
 
== 薬品名 ==
 
== 薬品名 ==
アルテプラーゼ(rt-PA製剤)
+
アルテプラーゼ(rt-PA製剤:recombinant tissue-type plasminogen activator: rt-PA)組織プラスミノーゲン活性化因子
 +
*国内で使用可能な血栓溶解剤としてはアルテプラーゼ、モンテプラーゼ、パミテプラーゼなどがある。
 +
 
 
== 商品名 ==
 
== 商品名 ==
 
*グルトパ
 
*グルトパ
 
== 適応 ==
 
== 適応 ==
血栓塞栓症(猫は心疾患から血栓が形成され外長骨動脈分岐部でつまることがおおい。ちなみに激烈に痛い)
+
症状を呈してから三時間以内の[[猫の大動脈血栓塞栓症]](猫は心疾患から血栓が形成され外長骨動脈分岐部でつまることがおおい。ちなみに激烈に痛い)
  
 
== 薬の作用機序 ==
 
== 薬の作用機序 ==
行15: 行17:
 
|-
 
|-
 
| 犬  
 
| 犬  
|rowspan="2"| 1mg/kgをボーラス<br />2.5mg IV(30分かけて)<br />1.5mg IV(一時間かけて) <br /><span style="color:red">5mg/headを上限に</span> ||
+
|rowspan="2"| 1mg/kgをボーラス<br />2.5mg IV(30分かけて)<br />1.5mg IV(一時間かけて) <br /><span style="color:red">5mg/headを上限に</span> ||1mg/kgを一時間ごとに10回おこなうと言う方法もある
 
|-
 
|-
 
| 猫 ||
 
| 猫 ||
行22: 行24:
 
|}
 
|}
  
*動物種ごと
+
*人間の用量から逆算した場合
**各動物種の補足事項
+
**薬用量は29~43万IU/kg
 +
***投与量の10%をボーラスでおこない。のこりを一時間かけて行う
 
== 注意事項 ==
 
== 注意事項 ==
*動物種ごとに分けずに記載
+
*左房内血栓を疑う場合は脳梗塞の可能性
*特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載
+
脳出血のリスクがあがるのでヘパリンを本剤投与後6時間以上あけるほうがよい
  
 
== 毒性 ==
 
== 毒性 ==
 
== 代謝 ==
 
== 代謝 ==
 
== その他 ==
 
== その他 ==

2016年1月22日 (金) 12:17時点における最新版

薬品名

アルテプラーゼ(rt-PA製剤:recombinant tissue-type plasminogen activator: rt-PA)組織プラスミノーゲン活性化因子

  • 国内で使用可能な血栓溶解剤としてはアルテプラーゼ、モンテプラーゼ、パミテプラーゼなどがある。

商品名

  • グルトパ

適応

症状を呈してから三時間以内の猫の大動脈血栓塞栓症(猫は心疾患から血栓が形成され外長骨動脈分岐部でつまることがおおい。ちなみに激烈に痛い)

薬の作用機序

薬用量

動物種 薬用量 注意項目
1mg/kgをボーラス
2.5mg IV(30分かけて)
1.5mg IV(一時間かけて)
5mg/headを上限に
1mg/kgを一時間ごとに10回おこなうと言う方法もある
mg/kg
  • 人間の用量から逆算した場合
    • 薬用量は29~43万IU/kg
      • 投与量の10%をボーラスでおこない。のこりを一時間かけて行う

注意事項

  • 左房内血栓を疑う場合は脳梗塞の可能性

脳出血のリスクがあがるのでヘパリンを本剤投与後6時間以上あけるほうがよい

毒性

代謝

その他