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「犬猫の繁殖生理学」の版間の差分
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*春機発動: 5-9 ヶ月齢、雄の精巣下降は生後 | *春機発動: 5-9 ヶ月齢、雄の精巣下降は生後 | ||
*季節繁殖性:単発情動物(季節繁殖動物ではない) | *季節繁殖性:単発情動物(季節繁殖動物ではない) | ||
− | 自然排卵動物 | + | *自然排卵動物 |
− | 生殖年令:平均7 歳まで | + | *生殖年令:平均7 歳まで |
− | + | === 発情周期 === | |
− | 卵胞の発育と成熟、外陰部の腫大、充血、子宮内膜からの出血 | + | *発情前期 |
− | 3-27 日間(平均8. 1 日)、交尾の許容はしない | + | **卵胞の発育と成熟、外陰部の腫大、充血、子宮内膜からの出血 |
− | + | **3-27 日間(平均8. 1 日)、交尾の許容はしない | |
− | 有核膣上皮細胞(中間層〜表層)+++~+ | + | ***腟垢 |
− | 白血球+++~+ | + | ****有核膣上皮細胞(中間層〜表層)+++~+ |
− | + | ****角化上皮細胞+~+++ | |
− | 交尾の許容する時期、発情持続期間5-20 日(平均10.4 日) | + | ****白血球+++~+ |
− | 雄許容ー排卵前の凶サージ後48-60時間後排卵(一次卵母細胞) | + | ****赤血球+++ |
− | 排卵後卵細胞が受精可能(二次卵母細胞)になるまで60時間 | + | *発情期: |
− | 交配適期は排卵後 | + | **交尾の許容する時期、発情持続期間5-20 日(平均10.4 日) |
− | + | **雄許容ー排卵前の凶サージ後48-60時間後排卵(一次卵母細胞) | |
− | 有核膣上皮細胞(±)~+ | + | **排卵後卵細胞が受精可能(二次卵母細胞)になるまで60時間 |
− | + | **交配適期は排卵後 | |
− | + | ***腟垢 | |
− | + | ****有核膣上皮細胞(±)~+、 | |
− | + | ****角化上皮細胞+++、 | |
− | + | ****白血球(±)~+、 | |
− | + | ****赤血球± | |
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+ | *発情休止期: | ||
+ | **妊娠: 期間63~65日(LHサージ後)交尾後換算では61 日前後 | ||
+ | ***交尾後16 日目頃乳頭に変化(乳頭の突出、暗いピンク色) | ||
+ | ***妊娠診断→触診: 24-30 日目子宮の膨隆部(胎児ににダメージ (+) あまり・・) | ||
+ | ***超音波診断法: 21 日目以降 | ||
+ | ***X 線検査:40 日以後(妊娠期間1/3 以前催奇形作用(+)) | ||
+ | **偽妊娠:期間60日 | ||
+ | **乳腺の発達 | ||
+ | **同期複妊娠: 同一発情期に、複数の雄と交配・受精すること | ||
+ | ***腟垢 | ||
+ | ****有核膣上皮細胞(基底層) +、 | ||
+ | ****角化上皮細胞+、 | ||
+ | ****白血球+、 | ||
+ | ****赤血球- | ||
+ | |||
+ | *無発情期: | ||
+ | **発情休止期から次の発情前期までの期間 | ||
+ | **卵巣は機能的な卵胞も黄体も存在しない休止状態 | ||
+ | **4-8カ月 | ||
+ | ***腟垢 | ||
+ | ****有核膣上皮細胞+、 | ||
+ | ****角化上皮細胞+、 | ||
+ | ****白血球+、 | ||
+ | ****赤血球-~++ | ||
+ | === イヌの人工授精 === | ||
+ | *精液採取:陰茎マッサージ法 | ||
+ | **第1液量 0.5-5.0ml 前立腺由来 | ||
+ | **第2液量 0.5-2.0ml 精子含有(1~8 億) | ||
+ | **第3液量 5~30ml 前立腺由来 | ||
+ | **精液希釈:第3液または卵黄クエン酸緩衝液(1-1.5 億/ml) | ||
+ | **人工授精:腟内注入+20 分間後躯高く保持+頚管部刺激 | ||
== 猫 == | == 猫 == |
2015年4月24日 (金) 15:45時点における版
犬
- 春機発動: 5-9 ヶ月齢、雄の精巣下降は生後
- 季節繁殖性:単発情動物(季節繁殖動物ではない)
- 自然排卵動物
- 生殖年令:平均7 歳まで
発情周期
- 発情前期
- 卵胞の発育と成熟、外陰部の腫大、充血、子宮内膜からの出血
- 3-27 日間(平均8. 1 日)、交尾の許容はしない
- 腟垢
- 有核膣上皮細胞(中間層〜表層)+++~+
- 角化上皮細胞+~+++
- 白血球+++~+
- 赤血球+++
- 腟垢
- 発情期:
- 交尾の許容する時期、発情持続期間5-20 日(平均10.4 日)
- 雄許容ー排卵前の凶サージ後48-60時間後排卵(一次卵母細胞)
- 排卵後卵細胞が受精可能(二次卵母細胞)になるまで60時間
- 交配適期は排卵後
- 腟垢
- 有核膣上皮細胞(±)~+、
- 角化上皮細胞+++、
- 白血球(±)~+、
- 赤血球±
- 腟垢
- 発情休止期:
- 妊娠: 期間63~65日(LHサージ後)交尾後換算では61 日前後
- 交尾後16 日目頃乳頭に変化(乳頭の突出、暗いピンク色)
- 妊娠診断→触診: 24-30 日目子宮の膨隆部(胎児ににダメージ (+) あまり・・)
- 超音波診断法: 21 日目以降
- X 線検査:40 日以後(妊娠期間1/3 以前催奇形作用(+))
- 偽妊娠:期間60日
- 乳腺の発達
- 同期複妊娠: 同一発情期に、複数の雄と交配・受精すること
- 腟垢
- 有核膣上皮細胞(基底層) +、
- 角化上皮細胞+、
- 白血球+、
- 赤血球-
- 腟垢
- 妊娠: 期間63~65日(LHサージ後)交尾後換算では61 日前後
- 無発情期:
- 発情休止期から次の発情前期までの期間
- 卵巣は機能的な卵胞も黄体も存在しない休止状態
- 4-8カ月
- 腟垢
- 有核膣上皮細胞+、
- 角化上皮細胞+、
- 白血球+、
- 赤血球-~++
- 腟垢
イヌの人工授精
- 精液採取:陰茎マッサージ法
- 第1液量 0.5-5.0ml 前立腺由来
- 第2液量 0.5-2.0ml 精子含有(1~8 億)
- 第3液量 5~30ml 前立腺由来
- 精液希釈:第3液または卵黄クエン酸緩衝液(1-1.5 億/ml)
- 人工授精:腟内注入+20 分間後躯高く保持+頚管部刺激
猫
猫の生殖生理学 春機発動:5-9 ヶ月齢 性周期:通常年2 回目3 回(季節繁殖動物、交尾排卵動物) 繁殖期に数回の発情(多発情動物) 生殖年令:平均7 歳まで •発情前期: 卵胞の発育と成熟、3-5 日間持続 •発情期: ・発情持続期間10日14 日(雄猫なし) ・発情持続期間4-6 日(雄猫と交尾) 卵巣14-19 日間隔の周期的変化(交尾なし) 発情の3-4 日目で雌午容ー交尾後24 時間後排卵、発情の終了 約10%の妊娠猫3~6週間の間に発情徴候を示す •発情休止期: 妊娠: 期間62-66 日 交尾後16 日目頃乳頭に変化(乳頭の突出、暗いピンク色) 妊娠診断触診: 20-30 日目子宮の膨隆部(胎児にダメージ(+)) 超音波診断法: 19 日目以降 X 線検査: 40 日以後(妊娠期間1/3 以前催奇形作用(+)) 偽妊娠:期間35-45 日 乳腺の変化はまれ、分娩行為も観察されない 過妊娠:同一発情期間中に、別の雄ネコの精子と別の卵とが受精すること 過受精:別々の発情の期間中に、それぞれ交尾が行われて妊娠 過剰排卵: 交尾後の正常範囲よりも多い数の排卵(平均4-7 個) 双胎:一つの帯状胎盤に2 つの胎子(多卵卵胞) 子宮外妊娠: 異所妊娠(逸所妊娠;逸脱の逸) •無発情期: 性周期の中の休止期 ネコの人工授精 精液採取: 人工陸、電気刺激射精法(通常の精液、量0.05ml、精子数5 干-6千万) 精液希釈:生理食塩液で希釈の. (0.1ml-1千万) 人工授精:腔内注入+20分間後躯高く保持+頚管部刺激 or 50IUのhCG