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細菌学総論:細菌の一般性状

8 バイト追加2016年1月17日 (日) 17:13
/* 細胞壁 */
**LPSは補体を第2経路において活性化させ,マクロファージや他の細胞からサイトカインや他の免疫調整物質を放出します.これらの生理活性物質は宿主の生体防御機構の正常な作用とそていは細菌を除去する方向に働きます.しかし,これらのサイトカインなどが過剰になると宿主に毒性をしめし,ショックなど死を招くことがあります. LPSにようり細胞が刺激されるとサイトカイン
==== 外膜====
外膜はグラム陰性薗にのみ見られ,リン脂質,タンパク,リボタンパク,リボ多糖で構成される強埼な構造で,ホスホリバーゼA,フアージレセプター,コリシンなどが存在する.外膜は内膜(細胞質膜)とは異なり,含有する酵素の種頼も内膜ほど多くはない.外膜タンバタの種類は内膜に比べて桁違いに少ない.大腸菌の場合,主要な構成タンパクとしては分子量40,000前後の主要外膜タンパク(大腸菌でOmpA,OmpC,OmpFなど)や特殊な修飾をN末端にもつ主要リポタンバタなどが存在する.それぞれのタンパク量は非常に多く,いずれも菌体に存在する最も多いタンパクである.最近,環境の変化に対して,外膜タンバタの発現がダイナミックに変化することが知られるようになり,環境の変化に機敏に反応し,その構成を変え,外界から細胞を守る重要な役割を果たしていると考えられる.多くの細菌に存在するポリンタンパクや大腸菌の主要外膜タンパクのOmpC,OmpFは三量体を形成し,外膜を貰通している.これらは低分子親水性物質に対する透過孔を形成し,栄養低分子,抗生物質の外膜透過に関与している.また,病原性,築剤の透過性や薬剤耐性を担う機構も外膜に存在する.これらの主要外膜タンバタの発現は環境の変化に対してきわめて敏感に反応し,合成制御されている.
**外膜は酵素などのタンパクの種類が少なく,またペプチドグリカンと強固に結合し ているところから機能的に細胞壁と同じ意味に扱われることが多い.しかし,現在で は多くの機能タンバタの存在が知られるようになり,また膜構造からも単位膜である.
 
=== 細胞質膜 ===
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