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「腸の疾患」の版間の差分

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炎症性腸疾患(IBD:inflammatory bowel disease)は特発性腸炎を指し、除外診断の結果診断。 IBD の原因は特発性腸炎と言われることから分かる通り原因不明である。感染や摂食に関する腸の反応である可能性がある。
 
炎症性腸疾患(IBD:inflammatory bowel disease)は特発性腸炎を指し、除外診断の結果診断。 IBD の原因は特発性腸炎と言われることから分かる通り原因不明である。感染や摂食に関する腸の反応である可能性がある。
 
*特定の部位に発生するわけではない。
 
*特定の部位に発生するわけではない。
*消化管型リンパ腫と臨床症状が似ているためルールアウトしておくべきである。
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*消化管型リンパ腫と臨床症状が似ているためルールアウトしておくべきである。<sup><small>消化管型リンパ腫との鑑別が必要なのはIBD、FIP、腸腺癌、他の腫瘍、異物、 甲状腺機能亢進症</small></sup>
 
*化膿性腹膜炎に発展する場合がある。
 
*化膿性腹膜炎に発展する場合がある。
 
*[[バクテリアルトランスロケーション]](BT)[Bacteria Translocation]が起こっている可能性がある。
 
*[[バクテリアルトランスロケーション]](BT)[Bacteria Translocation]が起こっている可能性がある。
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== 便秘 ==
 
== 便秘 ==
 
*[[特発性巨大結腸]]
 
*[[特発性巨大結腸]]
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2015年9月3日 (木) 02:39時点における最新版

感染性下痢

  • 犬パルボウイルス性腸炎
  • 犬コロナウイルス腸炎
  • クロストリジウム感染症

消化不良性疾患

  • 膵外分泌不全(EPI)

吸収不良性疾患

炎症性腸疾患(IBD:inflammatory bowel disease)は特発性腸炎を指し、除外診断の結果診断。 IBD の原因は特発性腸炎と言われることから分かる通り原因不明である。感染や摂食に関する腸の反応である可能性がある。

  • 特定の部位に発生するわけではない。
  • 消化管型リンパ腫と臨床症状が似ているためルールアウトしておくべきである。消化管型リンパ腫との鑑別が必要なのはIBD、FIP、腸腺癌、他の腫瘍、異物、 甲状腺機能亢進症
  • 化膿性腹膜炎に発展する場合がある。
  • バクテリアルトランスロケーション(BT)[Bacteria Translocation]が起こっている可能性がある。
三徴炎(triaditis)
猫において膵炎&IBD&胆管肝炎を指す

胆管肝炎が認められる猫の8割にIBDが認められるという報告もある(あくまで組織学的にだが)

  • 犬のリンパ球形質細胞性腸炎(LPE)
  • 犬のリンパ球形質細胞性結腸炎(LPC)
  • 犬の好酸球性胃腸結腸炎(EGE)
  • 猫の好酸球性腸炎・好酸球増加症侯群
  • 肉芽腫性腸炎・胃炎

蛋白喪失性腸症(PLE)

  • 腸リンパ管拡張症(IL)

腸閉塞

  • 単純性腸閉塞
  • 嵌頓腸閉塞
  • 腸間膜捻転・腸捻転
  • 線状異物

重積

小腸の腫瘍

  • 消化管型リンパ腫
  • 消化管腺癌
  • 消化管平滑筋腫・平滑筋肉腫

大腸の腫瘍

  • 腺癌

会陰・肛門周囲の疾患

  • 会陰ヘルニア
  • 肛門嚢炎

肛門周囲の腫瘍

  • アポクリン腺癌

便秘

  • 特発性巨大結腸

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最終更新: 2015年9月3日 (木) 02:39