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耳血腫

723 バイト追加2015年5月1日 (金) 08:56
[[Category:外科学]]
;耳血腫(英:aural hematoma, hematoma auris, orthematoma):耳介のなかに液体が貯留している状態。もともと血液が溜まるからと考えられていたが、自己免疫との関連などが示唆されたことや、必ずしも血液が貯留するわけではない。当サイトでは耳血腫と記載するが「血」ということにこだわっている訳ではない。非常に再発の多い疾患である。 
== 原因 ==
*耳介に繰り返し物理的刺激が与えられる。
ケトコナルト-A水懸注0.5ml(=5mg。血腫腔の大きさと注入薬の用量には相関はない)を耳血腫腔内に全量注入。もし、明らかに血腫腔が大きい場合は、生食などで希釈する。
数日以内(大体が3日以内)に再度貯留するようであれば、再度同じ処置を実施。治療期間中、圧迫・固定などは必要なし。
== 病理学 ==ジャーナルや教科書を読んでいると皮膚と軟骨の間に液が溜まるのではなく、軟骨間から溜まっていると言われている。  
====治療の経過観察====
1回もしくは2回目の処置の3~4日後に突然、急速に耳血腫が消失するようである。
===ホメオパシー===
Apis mellifica(ミツバチ)30c + Ferrum phosphoricum(リン酸鉄)30c
 
 
== 外科的 ==
====適応====
耳道の奥を精査・洗浄したい場合や外耳道の手術を同時に行う場合
cf)黒木圭一, 永岡勝好, 中山一也ら:パンチ皮膚生検器を用いた耳血腫の治療法. 獣医麻酔外科学雑誌,28,95-101,1998.
====術式====
パンチを用い、血腫の中央とその周辺に耳介凹面側から血腫腔に到達するように数ヵ所を穿孔させ、内容を除去し、生理食塩水で洗浄。
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