- 緑内障(glaucoma)
- 眼球内部で産出された液体「房水(ぼうすい)」がなんらかの理由で外部に排出されにくくなり、 眼球内の圧力(眼圧)が上がることにより視神経が損傷し、これにより視野狭窄をきたす病気。または眼圧は正常であるにもかかわらず、視神経が損傷し、視野に欠損がみられる病気。
- 眼内圧(IOP)の上昇(30mmHg以上)とそれに伴って 起こる網膜神経節細胞および視神経乳頭の障害に よって特徴付けられる疾患群。
- 40mmHg以上の眼内圧が48~72時間継続すると網膜神経節細胞、視神経に不可逆的な変化が生じる。→視覚喪失
- 眼底検査時のチェック
- 網膜血管の狭細が起こっていないか
- 視神経乳頭の萎縮がないか(陥没してないか)
- 眼底検査時のチェック
- 臨床症状
- 上強膜のうっ血(充血)
- 角膜浮腫
- 瞳孔散大
- 視覚低下
- 慢性経過した場合
- 眼腫大(牛眼)
- ハーブス線
- タペタムの反射亢進
- 視神経乳頭の萎縮
- 網膜血管狭細
解剖
病理学的分類
原発性緑内障
狭隅角性緑内障
櫛状(クシジョウ)靭帯の形成異常 隅角の狭窄
広隅角性緑内障(原因不明)
Bouvier des Flandres Basset hound American cocker spaniels Dandie Dinmont terriers Siberian huskies Samoyeds others
犬
隅角異形成 虹彩後癒着 前ぶどう膜メラノーマ 前水晶体脱臼
猫
び漫性虹彩メラノーマ 慢性特発性前ぶどう膜炎
二次性緑内障
炎症、外傷、変性、腫瘍
病理学的病変
治療
縮瞳剤
- 副交感神経刺激薬(縮瞳:ピロカルピン)
ベータ遮断薬
- β遮断薬(房水産生↓:マレイン酸チモロールなど)
- なんちゃら「ロール」とついてる事がおおい
その他
- 炭酸脱水素阻害薬 (房水産生↓:ドルゾラミドなど)
- プロスタグランジン系(房水流出↑) 内科療法(全身)
- マンニトール(利尿:硝子体の水分を減らすことで、体積が減る)
未知
http://www.vetwill.com/medicalnews/glaucoma
短毛様体神経をブロックし、虹彩の括約筋を弛緩させて瞳孔を散大→緑内障の症例には禁忌