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心臓:病理学

10 バイト除去2015年3月20日 (金) 05:31
/* 変性 */
***右心不全→うっ血肝・脾、腹水、後肢水腫:多くは慢性左心不全に続発し、慢性の右心障害や肺性心の結果起こることもある。心臓の拡張や後大動脈のうっ血をきたし、後肢の浮腫、うっ血性肝硬変、脾腫や腹水などの症状を示す
===変性 ===
##混濁腫脹##水腫変性##脂肪変性:毒性物質によって引き起きされる。心筋細胞内に脂肪的が沈着する。凍結切片、ズダンIIIで横稿状であり、肉眼でも斑状にみえることがある。(cf;脂肪心;肥満した犬や猫、肥満牛で心外膜下や心筋間に脂肪細胞が浸潤したもの。)###虎斑心##色素変性###リポフスチン(Lipofuscin)(栄養不良、消耗性疾患)***###褐色萎縮:消耗性疾患や慢性栄養不良の際にみられ、肉眼的に心筋は暗褐色となり、組織的には萎縮した心筋細胞に消耗性色素(リポフスチン)が沈着している***###消耗性色素***###消耗性疾患***###慢性栄養不良##糖原蓄積症###グリコーゲン蓄積(糖原病一遺伝病)##アミロイド変性###アミロイド沈着(血管壁):全身性アミロイド症の一症として心臓にもみられる##石灰沈着:一般に壊死心筋線維に異栄養性に起こる。牛の有機水銀中毒ではプルキンエ線維束の硝子変性に引き続き石灰が沈着し、線維化する。 
===心筋壊死 ===
原因としては栄養性(白筋症、馬の筋色素尿症)、中毒性、神経原性(豚ストレス症候群)、感染性(口蹄疫、ジステンパー)、および貧血性疾患などがあげられる。特に虚血性の心筋壊死は心筋梗塞であり冠状動脈の狭窄、閉鎖によって生じる。動物では稀で、疣贅性心内膜炎に起因する血栓や腫瘍梗塞によるものがある
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