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本剤は大動物・小動物共に人工流産に用いられる。現場ではジノプロストと呼ばれている事が多い。主に黄体退行作用を応用して臨床で使われる | 本剤は大動物・小動物共に人工流産に用いられる。現場ではジノプロストと呼ばれている事が多い。主に黄体退行作用を応用して臨床で使われる | ||
*また緊急性の低い子宮蓄膿症に用いられるが現在ではあまり積極的に用いられていない(使用経験がないで本剤を使うとピットホールに引っかかる) | *また緊急性の低い子宮蓄膿症に用いられるが現在ではあまり積極的に用いられていない(使用経験がないで本剤を使うとピットホールに引っかかる) | ||
+ | *一般に分娩誘起や人工流産にはPGF2αと副腎皮質ホルモンが併用される。 | ||
+ | *PGF2α製剤としてはジノプロスト、クロプロステロール、副腎皮質ホルモンとしてはデキサメサゾン、フルメサゾンが筋注で用いられる。 | ||
+ | *オキシトシンについては、馬の分娩誘起に使用する。 | ||
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== 薬品名 == | == 薬品名 == | ||
ジノプラスト・ジノプロスト | ジノプラスト・ジノプロスト | ||
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鳥類の卵秘(卵づまり)→ペンギンにも使えました | 鳥類の卵秘(卵づまり)→ペンギンにも使えました | ||
== 薬の作用機序 == | == 薬の作用機序 == | ||
− | 子宮内膜と筋層と卵巣で合成される。オキシトシンと異なり発情周期や妊娠時期に関係なく収縮を誘発させる事ができる | + | *1循環系に対する作用:一般には血管収縮. |
+ | *2平滑筋に対する作用:子宮平滑筋・気管支平滑筋・消化管平滑筋の収縮. | ||
+ | *3内分泌系に対する作用:黄体退行,プロジェステロン減少 | ||
+ | *子宮内膜と筋層と卵巣で合成される。オキシトシンと異なり発情周期や妊娠時期に関係なく収縮を誘発させる事ができる | ||
== 薬用量 == | == 薬用量 == | ||
2017年11月3日 (金) 21:53時点における最新版
本剤は大動物・小動物共に人工流産に用いられる。現場ではジノプロストと呼ばれている事が多い。主に黄体退行作用を応用して臨床で使われる
- また緊急性の低い子宮蓄膿症に用いられるが現在ではあまり積極的に用いられていない(使用経験がないで本剤を使うとピットホールに引っかかる)
- 一般に分娩誘起や人工流産にはPGF2αと副腎皮質ホルモンが併用される。
- PGF2α製剤としてはジノプロスト、クロプロステロール、副腎皮質ホルモンとしてはデキサメサゾン、フルメサゾンが筋注で用いられる。
- オキシトシンについては、馬の分娩誘起に使用する。
薬品名
ジノプラスト・ジノプロスト
商品名
パナセラン
- 医薬品コード
- 識別コード
- 会社コード
- 製品コード
適応
後産排泄と出血の治療 分娩誘起 陣痛促進 鳥類の卵秘(卵づまり)→ペンギンにも使えました
薬の作用機序
- 1循環系に対する作用:一般には血管収縮.
- 2平滑筋に対する作用:子宮平滑筋・気管支平滑筋・消化管平滑筋の収縮.
- 3内分泌系に対する作用:黄体退行,プロジェステロン減少
- 子宮内膜と筋層と卵巣で合成される。オキシトシンと異なり発情周期や妊娠時期に関係なく収縮を誘発させる事ができる
薬用量
動物種 | 薬用量 | 注意項目 |
---|---|---|
犬 | 250μg/kgBID 4days もしくは 50μg/kgBID 4-7days | … |
犬の子宮蓄膿症 | 250μg/kgBID 7days | アリジンが手に入らなくて仕方ないなら |
猫 | 0.5-1mg/kg SID 2回 | … |
牛 | mg/kg | … |
馬 | mg/kg | … |
豚 | mg/kg | … |
羊・ヤギ | mg/kg | … |
うさぎ | mg/kg | … |
フェレット | mg/kg | … |
鳥 | 0.02-0.1mg/kg | 総排泄腔に投与する(始めてやる場合結構難しいです) |
爬虫類 | mg/kg | … |
両生類 | mg/kg | … |
フクロモモンガ | mg/kg | … |
ハリネズミ | mg/kg | … |
齧歯類 | mg/kg | … |
ミニブタ | mg/kg | … |
野生動物 | mg/kg | … |
無脊椎動物 | mg/kg | … |
魚類 | mg/kg | … |
… | mg/kg | … |
- 動物種ごと
- 各動物種の補足事項
注意事項・副作用
- LD50が5mg/kgである。エキゾチックアニマルの体重では特に注意をする