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ピモベンダン

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本薬剤はPDE3阻害剤である。 シルデナフィルはPDE5阻害である。 なおカテコールアミンに反応が悪い場合はミルリノンを1-10γ(ボーラスで最初に20-40μg/kg)を使う。 シロスタゾールと言うPDE3阻害剤があるが、循環器の専門の先生が使ってるぐらいでしか話を聞かない。

薬品名

商品名

  • 医薬品コード
  • 識別コード
    • 会社コード
    • 製品コード

適応

僧帽弁閉鎖不全における慢性心不全の改善→国内での認可 低拍出性心不全

薬の作用機序

Caの感受性をあげてPDE3を阻害する。つまり強心作用と血管拡張があるため前負荷と後負荷に影響する シルデナフィルはPDE5阻害である。 なおカテコールアミンに反応が悪い場合はミルリノンを1-10γ(ボーラスで最初に20-40μg/kg)を使う

薬用量

動物種 薬用量 注意項目
0.25mg/kg BID
mg/kg
mg/kg
mg/kg
mg/kg
羊・ヤギ mg/kg
うさぎ mg/kg
フェレット mg/kg
mg/kg
爬虫類 mg/kg
両生類 mg/kg
フクロモモンガ mg/kg
ハリネズミ mg/kg
齧歯類 mg/kg
ミニブタ mg/kg
野生動物 mg/kg
無脊椎動物 mg/kg
魚類 mg/kg
mg/kg
  • 正常のイヌにピモベンダンを投与すると中程度に心拍数があがるがMRの場合低下する傾向にある

注意事項・副作用

  • 動物種ごとに分けずに記載
  • 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載

毒性

代謝

ピモベンダンは主に肝胆汁経路で排出される。糞便中に90%が排泄され、尿には5パーセントほど

その他

  • エマージェンシーでの薬の選択において血管を拡張させ、心拍出量をあげなければならない場合
  • ピモベンダンVSカテコラミンと血管拡張薬を注射することのメリットとデメリット
  • ピモベンダンの方が不整脈と心臓の酸素消費量を押さえられる
  • 経口であげるためピモベンダンの方が効くまでに時間がかかる+状態悪いのに経口であげづらい
    • 海外薬で注射薬が存在するので上記デメリットは解消される