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ビンクリスチン
提供: 獣医志Wiki
用量については体表面積を参照
ビンアルカロイド系抗癌剤
目次
薬品名
ビンクリスチン
- (英):Vincristine
商品名
- オンコビン
薬の作用機序
細胞分裂のM期に作用する(紡錘糸の形成を阻害する)
薬用量
動物種 | 薬用量 | 注意項目 |
---|---|---|
犬 | 0.5~0.75mg/m2 | 0.5から始めたほうがいいかも? |
猫 | 0.5~0.75mg/m2 | … |
… | mg/m2 | … |
10kg未満の犬や猫
0,5mg/m2を1日おきに静脈内投与
10~30kg
0.6mg/m2
30kg以上の大型犬
0.75mg/m2
適応
注意事項
- 動物種ごとに分けずに記載
- 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載
毒性
- 骨髄抑制
- 末梢神経障害
- 本剤はドキソルビシン同様に血管外漏出させてはいけない
代謝
併用注意薬剤
- 骨髄抑制のある薬剤
- アゾール系抗真菌薬、
- マクロライド系抗菌薬(骨髄抑制)
- シクロスポリン
- ベラパミル(ビンクリスチンの作用増強)
その他
- 血小板を一時的に増加させる
- ビンクリスチンは冷蔵保存で保存すると一週間で薬効の95%が残っている
- 名前が似ているので一応書いておくがビンブラスチンは溶解後2週間までしか使えない