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ドキサプラム

帝王切開での出生児に対して使用しようとしている方へ:そもそもきちんと胎水を気道から出せていますか?胸郭全体をマッサージして鼻から胎水でるならまず気道内の胎水を出しましょう。そしてマッサージして呼吸中枢を刺激しましょう。

薬品名

ドキサプラム塩酸塩

商品名

  • ドプラム(キッセイ)

適応

  • 対呼吸抑制
  • 新生児の自発呼吸刺激
  • 麻酔時
  • 中毒
    • ボツリヌス菌→呼吸筋抑制
    • オピオイド→呼吸抑制
    • 有機リン系殺虫剤→ChE阻害→呼吸筋の脱分極遮断
    • カルバメート系殺虫剤→ChE阻害→呼吸筋の脱分極遮断

薬の作用機序

延髄の呼吸・血管中枢に作用→呼吸促進と血圧上昇

薬用量

動物種 薬用量 注意項目
犬猫 5-10mg/kg IV 新生児には1-5mg/kg
ウサギ・げっ歯類 2-5 mg/kg
新生児 舌下に1-2滴 臍帯も可能だが舌下すすめる
  • 動物種ごと
    • 各動物種の補足事項

注意事項

  • 動物種ごとに分けずに記載
  • 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載

毒性

薬の効果がみられる70-90倍の用量でけいれんや不整脈などの副作用がみられる位に安全域が広い

代謝

血中半減期は4分くらい

その他

薬理学的には中枢興奮薬の中枢性呼吸興奮薬であるジモルホラミンと同じ分類である

最終更新: 2015年2月8日 (日) 17:44