北野成昭(キタノナルアキ) 作『獣医志Wiki』はクリエイティブ・コモンズ 表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際 ライセンスで提供されています。
パゾプレシンのペプチド誘導体
== 薬品名 ==
== 商品名 ==
*
== 適応 ==
*フォンウィルブランド病
**デスモプレシンはvWFレベルを増加*乳腺腫瘍(悪性) **Effect of adjuvant perioperative desmopressin in locally advanced canine mammary carcinoma & its relation to histologic grade.
<br /> J Am Anim Hosp Assoc. 2011 Jan-Feb;47(1):21-7. Epub 2010 Dec 16***手術30分前と24時間後の2回、1μg/㎏のデスモプレシンを静脈内投与***抗腫瘍作用は直接作用するもしくはフォンウィルブランド因子の放出を介し、腫瘍細胞の転移阻止・アポトーシスの促進を引き起こすと考えられる。
*老犬および馬での中枢性尿崩症
**腎性尿崩症の場合はチアジド系利尿薬が用いられる
***チアジド系利尿薬は長期使用すると子宮体濾過量が減少し、尿量が減少するチアジド系利尿薬は長期使用すると子宮体濾過量が減少し、尿量が減少する。(血漿Naが減少していくから血液循環量が減っていく)
== 薬の作用機序 ==
== 薬用量 ==
| … || mg/kg|| …
|}
*フォンフィルブランド病
**ドナーにDDAVPを投与(0.01％液を1μg/kgでSC)し、1時間後にドナーからレシピエントに輸血。
**レシピエントに直接DDAVPを投与してもよいが保護作用は2～3時間しか持続しないと考えられている。
**第 8 因子欠乏症には 0.4μg/kg SC
**フォンヴイルブランド症には 1μg/kgSC
*動物種ごと
**各動物種の補足事項
== 注意事項・副作用 ==
*動物種ごとに分けずに記載過敏症が比較的多く報告されている*特定の動物種や品種におこる事象はその種類を過剰投与は「水中毒、低ナトリウム血症、全身 浮腫、脳浮腫による意識障害、発作」等があり、試験時には預かって検査したほうが安全( 看護士さんよく注意しておいてくださいね)で記載
== 毒性 ==
== 代謝 ==
== その他 ==
=== 中枢性尿崩症の診断 ===
*DDAVP(酢酸デスモプレシン)点鼻薬 を1-4滴点鼻し1日2回,5-7日間続ける.
*飲水量,尿の浸透圧,比重の三項目を測定する.
*中枢性尿崩症の場合1週間くらいで飲水量の低下と尿の浸透圧,比重の増加(1.5倍くらい)がみられる.
=== 相互作用 ===
==== デスモプレシンの作用を増強 ====
*塩酸クロルプラミン(三環系抗うつ薬)
*酢酸フルドロコルチゾン
==== デスモプレシンの作用を減弱 ====
*エピネフリン、ヘパリン