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ジゴキシン

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強心配糖体の一種である

  • 強心作用 Na+-K+ATPaseの抑制→Na+-Ca2+交換抑制→細胞内 Ca2+上昇
    • →心筋の収縮力(拍出量)増加(陽性変力)→利尿→浮腫軽減
  • 徐脈作用:迷走神経刺激あるいは交感神経抑制、心臓ベースメーカーや房室伝導の直接抑制
  • 本薬剤は心室性期外収縮を誘発する場合がある

強心配糖体は

ジギタリス類
ジゴキシン、ジギトキシン
ストロファンツス類
ウアバイン(g-ストロファンチン)

薬品名

ジゴキシン

商品名

ジゴシン

  • 医薬品コード
  • 識別コード
    • 会社コード
    • 製品コード

適応

  • DVDMDによるMR(→具体的には上室性不整脈) この場合は2.5μg/kg BIDで使っています
    • レートコントロールだがフロセミドと一緒に使ってるので反応をよく観察した方がいい
  • ISACHC分類 class2-3
  • 心房細動もちにドブタミンを適応する場合→徐脈作用で調節できるので

薬の作用機序

薬用量

動物種 薬用量 注意項目
5-10μg/kg BID
10μg/kg EOD 3kg未満
mg/kg
mg/kg
mg/kg
羊・ヤギ mg/kg
うさぎ 5-10μg/kgSID-BID
フェレット 5-10μg/kg SID-BID
3.5μg/kg SID
爬虫類 mg/kg
両生類 mg/kg
フクロモモンガ mg/kg
ハリネズミ mg/kg
齧歯類 50μg/kg SID-BID
ミニブタ mg/kg
野生動物 mg/kg
無脊椎動物 mg/kg
魚類 mg/kg
霊長類 2-10μg/kg SID-BID
  • 動物種ごと
    • 各動物種の補足事項

注意事項・副作用

  • 動物種ごとに分けずに記載
  • 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載

毒性

シクロスポリンによって血中濃度があがるので注意 オメプラゾールで増強される、プロパンテリンでも テトラサイクリン系やエリスロマイシンで増強される

代謝

本薬剤は犬猫共に抱合など受けずそのままの構造で排泄される

その他