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カテゴリ:キレート剤

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本国大学教育における排泄薬理の最低限の知識

薬の腎からの排泄

  • 尿pH
    • 酸性物質:pH低いほど再吸収されやすい→尿pHをアルカリ化することで排泄されやすくなる
    • 塩基性物質:pH高いほど再吸収されやすい→尿pHを酸性化することで排泄されやすくなる
      1. サリチル酸中毒   → 重曹
      2. アンフェタミン中毒 → 塩化アンモニウム(アンフェタミンやメタンフェタミン中毒になる動物は本国でかなりレアだと思います。どうでもいい情報ですが、薬局の風邪薬で昔自作できた様で、アメリカでは成分の見直しをしています)

臨床の現場に出くわしそうな薬物の拮抗薬やキレート効果

シアン化合物
チオ硫酸Na
モルヒネ
ナロキソン
有機リン中毒
PAM
ワルファリン
ビタミンK
CRF のリン酸塩
水酸化アルミニウム

重金属に対するキレート剤

野生動物を保護する機会がある方はぜひ把握しておいてください。

  • 捕捉
    • ジメルカプロール(dimercaprol)→商品名BAL(British antilewisite)
    • CaNa2EDTAは鉛,亜鉛,カドミウム,鉄をキレートする。もちろん二価の陽イオンは理論上キレートするだろうが、親和性が異なることを理解する
    • 涙染色症候群でD-ペニシラミン応用可能らしい

涙染色症候群治療用点眼薬 - 特開2002-68978 | j-tokkyo

ヒ素
BAL→除草剤やゴキブリの殺虫剤にヒ素
水銀
BAL
CaNa2EDTA BALとの併用により効果が高まる
亜鉛
CaNa2EDTAとペニシラミン
D-ペニシラミン→cf)慢性肝臓銅蓄積症
デフェロキサミン→15mg/kg/時間でCRIを行う。初期治療で尿中に鉄の排泄促進するため赤褐色尿を呈する。

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