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アミトラズ
モノアミンオキシダーゼとプロスタグランジンの合成を阻害し,α2アドレナリン拮抗薬でもある(幼弱な個体に使用するのはすこしためらわれるかも)。
アメリカでは猫での使用は認められていない
外用薬としてよく使用されており、内服が使えない事情がある時に重宝する(例えばMDR-1変異がありイベルメクチンあたりを使用するのに勇気がいるとか)
薬品名
商品名
- ミタバン
- ダニカット
適応
犬毛包虫症 耳ダニ→1 mlを33 mlのミネラルオイルで希釈したものを外耳に投与(私見だがオトマックスとか突っ込んで耳の中で窒息して死んでません?) (疥癬)→微妙かも ツメダニ→環境まずなんとかしたほうが早い
薬の作用機序
薬用量
基本は0.025%液1-2週毎薬浴。0.06%まで用量増加してみてもいい
動物種 | 薬用量 | 注意項目 |
---|---|---|
犬 | mg/kg | … |
猫 | mg/kg | … |
… | mg/kg | … |
犬毛包虫症の11―30%はアミトラズでは治癒しない。イベルメクチンかミルベマイシンを検討。維持で使用するのはあり オイル製剤の自作方法(全身に起きているのは無理) アミトラズ1に対して鉱油9の割合で;Mitaban)3日に1回
- 動物種ごと
- 各動物種の補足事項
注意事項
- 全身の薬浴はさけるべきである(一般状態悪いもしくは若齢は特に)
- α2Adr拮抗で精神的な変化を感じたらアチパメゾール0.1mg/kg/IMを検討
- 特定の動物種や品種におこる事象はその種類を( )で記載
毒性
ヘテロサイクリック系の抗うつ剤,すなわちキシラジン,ベンゾジアゼピン,多環状マクロサイクリックラクトンと併用すると副作用が起こる可能性がある。 最もよくみられる副作用は投与後12―36時間に斜頸,元気消沈,および食欲不振が,30%の症例に認められる。 他の副作用は嘔吐,下痢,多尿,そう痒,散瞳,徐脈,呼吸抑制,低血圧,発熱,運動失調,イレウス,浮腫,高血糖,痙攣および死亡である。 副作用の発生頻度と程度は投薬した用量や回数とは関係しないようである。 人では皮膚炎,頭痛および呼吸困難が認められる。 ヨヒンビン0.11 mg/kgを静注して解毒できる。
代謝
その他
アミトラズはアモキシシリン-クラブラン酸、ミルベマイシンオキシムの組み合わせは避けたほうがよさそう
Suspected drug-induced destructive cholangitis in a young dog. - PubMed - NCBI |